サクラ債円建て1.015%  販売期間2023年1月23日から2月3日 14:30まで

サクラ債円建て1.015%
サクラ債 年0.6%から1.6%

正式名称日産自動車株式会社第66回無担保社債
社債間限定同順位特約付・サスティナビリティボンド
愛称サクラ(sakura)債
格付A(R&I)
販売期間2023年1月23日(月)0:00~2023年2月3日(金)14:30
利率1.015%
利払日毎年1月20日及び7月20日(年2回)
発行日2023年2月6日(月)
償還日2026年1月20日(火)
発行価格額面100円につき100円
買付単位100万円以上100万円単位

サクラ債年1.015%

日産自動車は仏ルノーの傘下で、三菱自動車と連合で開発・販売グローバル展開している企業です。今回の社債とは直接的には関係ありませんが2023年1月20日現在で持ち株の比率は、仏ルノー43.40%、日本マスタートラスト信託銀行8.99%、チェース・マンハッタン・バンクエヌエイロンドン2.99%,日本カストディ銀行2.33%その他です。

時価総額は1兆8035億円

社債でしかも円建てならば
為替リスクはなく、発行体の倒産が懸念材料だとすれば、その辺をクリアしていれば買っても良いかもと思えるかもしれません。格付は、そんな指標の一つです。シングルAならば、問題はないと思います。

また、経営の健全化をみる一つの指標に自己資本比率があります。日産自動車の自己資本比率は決算2020年3月→23.9%、2021年3月→24%、2022年3月→28%、2022年4月から9月→29%小幅ですが右肩上がりです。

自己資本比率は、負債よりも純資産の金額が多ければ50%を超えると、自己資本比率が高いということは、多くの資金を金融機関などからの借り入れ金以外の方法で調達している事になります。つまり、「自己資本」=「返さなくてよいお金」が多ければ「倒産しにくい」という事になり50%以上あればかなり良好、少なくても30%程度と言われているので、日産自動車は、まずまずと言った所です。

ちなみに、同じ業種のトヨタ自動車の2022年4月から9月は37.6%の自己資本比率です。

1兆円の時価総額の企業が3年の間に倒産するのは、それほど心配ないかもしれません。

格付けの基準(画像日本証券業協会より)

画像日本証券業協会より

BBBトリプルB以上ならば投資適格とされています。ただし、一つの目安となりますから、自己責任でお願いします。

利金の計算

購入金額サクラ債 1.015%個人向け国債3年固定0.05%
100万円30450円
(24264円)
1500円
(1195円)
300万円91349円
(72791円)
4500円
(3585円)
500万円152250円
(121320円)
7500円
(5976円)
800円243600円
(194112円)
12000円
(9562円)
1000円304500円
(242640円)
15000円
(11952円)

個人向け国債は元本は保証されており、最低利率は0.05%で国が発行体となっているので
最も安全な金融商品です。一方のサクラ債は社債であり、日産自動車の信用リスクを背負う金融商品になるので、一概に比較できる訳ではありません。ただ、元本割れはしないものの、0.05%程度の利率では物足りないとお考えの方は、社債を検討しても良いと思います。リスクを取らない金融商品は個人向け国債と定期預金位しかありません。