個人向け国債を1万円購入するのは全然問題ありません

個人向け国債は1万円から購入できます。

ネットサーフンしていた時に
「国債は100万円単位で購入するもので数万円を購入するなど窓口の人に迷惑なこと非常識なことをするな」と親御さんに言われ口論となった19歳の方の記事をみました。その19歳の方は簿記3級を目指していて国債のことに興味をもち社会勉強にもなると思ったそうです。

私はこの記事をみて、若いのにしっかりしていて偉いと思いました。
個人が購入できる国債には個人向け国債と新窓販国債があります。


国債は投機投資家も購入する国債です。個人で購入出来る新窓販国債はこの投機投資家が購入する国債と同じです。つまり国債を購入するということはその利率等を知ることによって社会情勢に敏感にもなるのです。

(個人向け国債の中でも10年変動型はインフレに強く金利情勢により変動する)


個人向け国債は他の国債と違い中途換金の際も国が買い取る制度ですから、元本割れもありません。安全資産として優れた金融商品です。


世の中にはMRI詐欺、安愚楽牧場事件等の詐欺事件も有ります。そのほとんどは利率の良さです。安愚楽牧場は簡単には牛のオーナーになり毎年配当が貰える仕組み100万円で良い配当の時は8%と高配当
これを支払えていた時もあったようですが、


東日本大震災等の災害の影響から自転車操業となり倒産、配当はもとより元本も返ってこなく被害者もいます。例えば、利付国庫債券(10年)第339回の表面利率が年0.4%(税引後 年0.318740%)これを一つの指標とすると、配当が8%というのはかなりの高リスクだと判断できるはずです。

高リスクだという判断が出来ると、資産の全てをつぎ込む、ことなど出来ないと判断がつきます。個別株に関しても高リターンの裏には高リスクがあることを承知することが大切です。一番悲惨なのは
高配当、高リターンの裏にある高リスクを分っていないで、自分の資産の全てをつぎ込んでしまうことです。


例えば、高リターンの商品を全体の資産の20%に留め残り80%を定期預金や国債を保有していたとすれば、例え詐欺にあっても再起不能にはならないで済みます。要は自分なりの資産配分(アセットアロケーシヨン)が非常に大切だという事です。


国債や定期預金で儲かることはありませんが、資産配分から考えると
コアな部分は元本保証で運用し、その他を高リターン商品にチヤレンジするなどのバランスが大切だと考えます。



コアな部分を元本保証の商品を持つことは精神的に安定します。夜も眠れないということにはなりません。資産配分の割合は個々の経済力、生活スタイル、性格、年齢によって違いますが、誰も未来のことはわかりませんからコアな部分の割合が非常に大切なのです。


ラジオでもバブル期にマンションを何千万で購入したがその後の不景気で
給料が下がり、住宅ローンの支払いは一度は延長したが(90歳近く迄)それでも支払が滞ってしまいどうしたら良いかの相談でした。
売却してもローンが残ってしまういわいるオーバーローンになって売るにもうれない状況だそうです。


この方の一番の間違いは無理な返済計画だったのではないかと思います。給料が下がることを予測できなかった事はもちろんですが、自分の身の丈やマンション購入の他に教育費や自分の老後のことを考えていれば、オーバーローンを組んでまでマンションなど購入する必要はなかったはずです。


学校では教えてくれませんが、お金の読み書き力は私達の生活に非常に影響します。家族のライフスタイルや資産配分をざっくりでも把握しているかどうかで人生が変わってきます。

私は資産運用として個人向け国債や円建債券、投資信託を活用しています。そして個人向け国債は1万円から購入しましたし、投資信託の積立も1,000円からはじめましたから、息子と投資の会話もしますので、息子も興味を持ちバイト代の中から個人向け国債を1万円投資信託の積立500円からはじめました。

息子は大学生でバイトをしています。若い時からファイナンシャルリティラシーを高めることは良い事です。様々な書籍をすすめてもいますが、実際に自分の働いたお金の中の余剰金で投資はするものと実際に机上の空論に終わらない為に小さく始めなさいとのアドバイスから小さくはじめています。



窓口で国債を1万円購入することは何も迷惑でもなんでもありませんよと言いたいです。今はネットで購入できるシステムもあるので
マネックス証券やSBI証券を活用する方法もあります。私の息子は窓口にいくのは面倒だと言ったのでSBI証券をすすめました。


ただ、未成年者の場合は親権者の同意が必要だったと思うので
19歳の学生さんは親御さんが反対しているのなら成人してからでもいいかもしれません。

若い時にファイナンシャルリテラシーを身に付けられると自分の力になるので、この19歳の学生さんは素晴らしいですし様々な書籍を呼んで欲しいと感じます。



親御さんが国債は100万円単位で買うのもなどという観念は間違っています。定期預金と同じくらい身近に活用できる安全資産が個人向け国債です。堂々と1万円購入して何ら問題ありませんし学生さんのおっしゃる通り社会勉強になると感じます。

お金のことを話してきましたが、私達の生活の中でお金は単なる道具であって人生の全てではありません。人生には共に生きる家族、楽しみや苦しみを分かち合える友達、仕事、趣味、健康とバランスよく生活できることが幸せなことではないかと感じます。


このバランスよく生きるための道具の一つにお金があるだけなのではないかと考えています。

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